介護職種の特定技能1号と技能実習の違いは?
介護業界は、かねてより人手不足問題から、2008年には経済連携協定(EPA)で外国人の介護スタッフの受け入れを開始しました。その後、2017年に「在留資格介護」が追加され、同年、「技能実習」においても介護スタッフの受け入れがスタートしました。
つまり、介護の在留資格では
- 2008年 特定活動 (EPA)
- 2017年 在留資格介護
- 2017年 外国人技能実習 (介護)
- 2019年 特定技能1号 (介護)
の4つが存在することとなります。
特定技能1号と技能実習はどちらがオススメ?
介護事業者様のから「技能実習」と「特定技能1号」ではどちらがオススメかの質問をたくさん頂いております。
日本シルバーサポート協同組合では、「技能実習」の方が介護事業者様にとってはたくさんのメリットがあることをお話をしております。
では、具体的に介護職種における違いや特徴を見ていきましょう。
技能実習のメリット(特定技能1号のデメリット)
技能実習期間中は転職ができないので雇用安定!
技能実習のメリット1つ目は「転職がない」ということです。
技能実習は、外国人技能実習機構 (日本政府) が、特定の事業者(事業所)において、特定の技術を習得する目的で外国人に日本在留を許可しています。つまり、即ち、技能実習生は、外国人技能実習機構 (日本政府)が許可した職種、作業、実習実施機関以外は就業が不可能なのです。
それに対して特定技能は原則として転職は許可されています。(特定技能1号を受入れを許可されている事業者に転職可能です)
面接候補者のリクルートがしやすい!
2つ目のメリットは面接候補者を探しやすいということです。
介護職種における技能実習生は、団体監理型技能実習の場合は日本において従事しようとする業務と同種の業務に外国において従事した経験 (前職要件) があれば、面接候補者としての資格があります。また、面接合格後にJLPT (日本語能力試験)やNATテストのN4レベルの取得が可能であり、面接に参加しやすいです。
介護職種における特定技能1号生は、
- JFT-Basic 国際交流基金日本語基礎テストでの日本語評価試験
もしくは、JLPT (日本語能力試験)のN4レネル合格 - 介護日本語評価試験
- 介護技能評価試験
に合格しなければ、面接候補者になれません。その点から考えると介護職種の技能実習が敷居が低いです。
在留期間が最大で合計10年可能!
下記の図を確認していただければ一目瞭然かと思います。
技能実習は最大5年です。また、技能実習を3年(技能実習2号まで)実施していれば、無試験で特定技能1号に移行することもできます。
特定技能1号は最大で5年です。また、現状介護職種は特定技能2号への移行対象ではないため、1号期間のみの雇用となります。
まとめ
日本シルバーサポート協同組合では、「技能実習」を強くオススメしているのは、今まで上げてきたメリットのためです。日本シルバーサポートは、2020年8月から広島に研修センターを設けて、いつでも入国ご講習ができるように準備しております。また、受け入れ可能な全ての国々の技能実習生に対応できるよう言語の面からもしっかりした対応ができます。是非、お気軽にお問合せ下さい。